中央構造線北川露頭

国天然記念物

Last update 2013/06/22
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国道152号沿い西側(大鹿から分杭峠に向かうと左側)に駐車場があります。矢印にしたがって,鹿塩川の河床まで下りてください。徒歩3分。現地に解説板があります

解説板のほぼ真下を中央構造線が通っています。
この画像は解説板に載せているものと同じ画像です。解説板の位置から南方を見下ろしています。露頭の上面に人物が立っています。
右側の赤っぽい岩石と左側の緑や黒の岩石の境が中央構造線です。
露頭に見えている岩石はすべて破砕岩になっています。鹿塩川が中央構造線付近の破砕された弱い岩盤を掘り下げて、中央構造線に沿ったまっすぐで深い谷をつくっているようすがわかります。

この露頭上面の上にはもともと河床礫が載っていました。川側から見る観察者の頭上に崩れ落ちて危険なので、1998年に取除きました。
下の画像は現在の露頭上面です。だいぶ風化が進みコケが生えてきましたが、中央構造線の両側の岩石のちがいが分かります。

こんどは階段を下りて、川側から見てみましょう。
鹿塩川が蛇行して中央構造線を横切って掘り下げているので、川に面して中央構造線の断面が見えます。

南から北を見ているので、上から見たのと左右が逆になります。
左側の赤〜白っぽい方が内帯(ないたい)の領家(りょうけ)変成帯の岩石。
右側の緑〜黒っぽい方が外帯(がいたい)の三波川(さんばがわ)変成帯の岩石です。

中央構造線の日本海側を内帯、太平洋側を外帯といいます。

中央構造線を境に内帯側の領家変成帯と、外帯側の三波川変成帯が接しています。
いまは、関東から九州まで1000km以上の区間で接しています。

この露頭は昭和36年(1961年)の大雨で大きく露出しました。
途中の道沿いに、そのときの土砂災害で離村した家の石積みが残っています。

現地露頭は崩れやすく、崩れた岩の破片で覆われています。表面を薄く剥ぎ取った実物標本を作製し、大鹿村中央構造線博物館内展示室に保存しています(申し訳ありませんが博物館維持のため有料です)。