夕立神展望台の御荷鉾緑色岩

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鳥倉林道の標高1620mにある夕立神展望台からは,赤石岳をはじめとする南アルプスや中央アルプスの山々の360度の絶景を楽しめます。

鳥倉山は「みかぶ緑色岩」でできています。展望台入口の鳥倉林道わきに説明板があります。そのつもりで見ると、大鹿村のあちこちに緑色岩(いわゆる「青石」)が落ちているのが目に入ります。

南の海からやってきた、ジュラ紀の海底火山噴出物

この岩石は、約2億年前に、南方の太平洋のプレート(イザナギプレート)の海洋底に噴出し、海底に巨大な溶岩台地を造った溶岩やその破片です。イザナギプレートに乗って北上し、中生代ジュラ紀〜白亜紀前期(2億年〜1億年前)にアジア大陸の沖合いの沈み込み帯にたどり着きました。イザナギプレートの沈み込みにともなって、はぎ取られ、アジア大陸の一部になりました。のちにアジア大陸の東縁が大陸から離れて日本列島になり、この緑色岩は関東〜四国の骨組みの一部になりました。群馬県の地名から“みかぶ緑色岩”と呼ばれています。

豊口山の石灰岩(屏風岩)

夕立神展望台から赤石山脈を見ると、主稜線の手前に石灰岩の白い岩壁が見えます。南洋の火山島のまわりの浅い海に、サンゴの骨格や微生物の殻が堆積してできました。緑色岩とおなじように、南から太平洋のプレートに乗って北上し中生代(恐竜の時代)に、アジア大陸の縁に付け加わりました。

このように海洋プレートが沈み込む時に、海洋プレートからはぎ取られて大陸プレートに加わった岩体を付加体といいます。日本列島の土台は、アジア大陸の縁に成長した付加体でできています。赤石山脈には中生代の付加体がよく露出しています。付加体には、遠洋性の岩石である緑色岩・石灰岩・チャートと、海溝を埋めた泥岩・砂岩が混在しています。豊口登山口では石灰岩、三伏峠〜赤石岳では泥岩や砂岩、塩見岳では緑色岩や赤いチャートが見られます。

⇒大鹿の岩石